塀瓦 京 製作開始
以前京都に行った時に見かけた素丸瓦です。
スッキリとしていて上品な形状に一目惚れしました。京都の街並みによく似合う素敵な塀瓦です。
この塀瓦を弊社でも作ろうと製作を開始しました。
今までの瓦の問題点
製作開始にあたり素丸瓦をブロックの上に置くと色々な問題点が分かりました。
玉口という差し込み部分が中に入り込んでいるためブロックにきちんと載りません。全体で支えるのではなく、二点だけで支える感じでした。
外径は広いのに中が絞られているために支える部分が非常に少なく不安定。
幅の広いブロックには対応しにくい形状です。
出っ張りがあるので置くと斜めになります。
順番に並べるとこんな感じで、ジョイント部分の出っ張ったところの上に重なる感じでした。
黒くなったこの点の部分に重なっていく感じです。
これだとブロックの上に載っているものの安定性が無く強度的にも弱い事に気付きました。
もう一点が丸い形状なのでズレやすい為施工し辛い形状です。
また、きちんとビス止め出来ていないと、時間とともにズレ落ちていく傾向です。
このような問題点を解決して、美しく、使いやすくて、きちんと納まる塀瓦を作ろうと思いました。
金型完成
これらの事を改善できる金型を新しく製作しました。
京都の塀を飾る塀瓦なので、名前は「塀瓦 京 heikawara-kyou」です。
プレスに設置したらこんな感じです。
新しい金型なので輝いてます。
試しにプレスしました。
数種類のパターンでプレスです。
突合せは、まだできていません。
空いている所が気になりますが、これから時間をかけて少しずつ調整していきます。
乾燥台車に載せて乾くのを待ちます。
本当に乾くのが待ち遠しい。楽しみです。
これから研究開発の苦しい時間となりますが、出来上がった時の喜びは苦労した分だけあります。
そして実際に施工された塀瓦を見た時の感激は最高のものです。
頑張って製作します。
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