爆弾事件

 

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「爆弾」
瓦屋には、こんな言葉があります。
爆弾とは、瓦がこのようにまるで爆弾で爆破されたように
粉々、バラバラになった事です。

瓦屋なら誰もが一度は経験した事がある苦い体験です。
私も何年振りかに見る事となりました。
見たくは無かったのですが…

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瓦は、焼成の際に燻す事により「いぶし銀」の綺麗な色となるのです。
この燻す工程を「コミ」と言い、昔は、松の葉などで燻してコミをしていたのですが、
最近では、生ガスを使用しています。

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工場の煙突から黄色い煙が上がっている時は、コミをしている時です。

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このコミの量を多く入れると、こんな風に爆弾になってしまうのです。

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見るも無残な瓦達。
窯の中全部がこんな感じです。

これでは、売り物になりません。
うっかりが、大損へと変わってしまいました。

当分、お漬物にお茶漬けの節約生活になりそうです。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • Unknown
    いぶし瓦作りはどんな焼き物よりも難しいと、聞いたことがあります。本当のようですね。

  • こんなこともあるさ
    瓦つくりは、大変ですね~
    土の変化、気候の変化などいろんな条件で変わってきます。しかし、うっかりは、気を引き締めていないとだめですね。

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