次の現場は、瓦の仲買いをしている人に教えてもらった場所で、
ここも両紐台面、紐のし、松皮と、こだわった棟を積んでくれている
葺き替えの現場です。
そっと作業する様子を見せてもらいました。
瓦を削ることで舞うホコリも気にせず
施工する姿は、まさしく職人でした。
男を感じました。
ちょうどお昼の休憩になったので、
ちょっとだけ屋根の写真を取らしてもらう事に。
両紐台面、紐のし、松皮で積み上げられた棟を
ものすごく間近で見る事が出来ました。
普段は、単体でしか見ないので、
近くで積まれた棟は、とてもカッコよかったです。
何メートルも規則正しく積まれた棟を間近で見ると、
圧巻ですよね。
改めて瓦の屋根の素晴らしさを感じました。
お施主さんに少しお話をさせてもらうと、
「この家は、70年も前から立っている家で、
南海地震にも負けずに立っているんですよ」
「立派な柱、良い素材を使った家は、いつまでも長持ちする」
「瓦を葺き替えすることで、
まだまだ長い間この家で住む事ができる」
と、こんな話を聞かせてくれました。
よい素材で作られた家は、
長い年月住む人を幸せにしてくれるようです。
その大事な家を守るのは、
いぶしの屋根ではないでしょうか。
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