薄紐のしを追いかけて IN  埼玉 その弐

薄紐のしは、このような古民家の屋根を復元するために作られました。

青海波の下で、薄のしに漆喰がほどこされたのし瓦を
紐のしで蘇らせようという事から始まりました。

日本の伝統的な屋根文化を、次の世代へ受け継がれるように。

そして完成したのがこの家です。

青海波で出来た大きな波の下には、紐のしの厚みではなく
少し控えめの薄紐のしが一番よく似合うという事でした。

これが普通の紐のしでは、この棟の感じはでないそうです。

いぶし銀の青海波でできた棟は、
まるで、お日様が波を照らして輝く大海原でした。

ちょっと気に入ったのが、
下屋の隅棟で、にらみを効かせいる鬼太郎が
どこか可愛らしく思えました。

お施主さんに少しだけお話をさせてもらうと、
「来る人みんなが、綺麗な屋根になった」
と、口をそろえて言うそうです。

この家に訪れた人は、誰もが屋根を眺める見たいです。

のんびりと、ただ屋根を眺めているだけで
心を和ませてくれました。

関東の「粋」を感じる事の出来た素晴らしい家でした。

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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 薄紐熨斗ですけど
    ばっちりですね!
     この熨斗なくして、芸術はできませんです。。。

    で、次回は。。さらに発想をあたくしなりに膨らませた作品が製作中です。。

    来年もまた、埼玉に来られましたら。。
     うなぎ。。。くいましょ♪

  • よく見てね♪
    あの・・・長屋門の下屋ですよ。。。下屋。。
    みんな、あの下屋を絶賛しましゅ。。(爆笑)

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